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建通新聞社(岡山)
2016/07/04

【岡山】中国地整 16年度のICT活用工事は60件

 国土交通省中国地方整備局は、建設現場の生産性と魅力向上に向けて、ICT(情報通信)技術の全面的な活用と規格の標準化、施工時期の平準化の3本柱で構成するi-Constructionを推進しており、ICTを測量・設計・施工・検査の全工程に導入するICT活用工事(ICT土工)の公告を2016年度に約60件予定している。
 ICT土工は、ICT活用施工を前提として発注する@発注者指定型、総合評価時にICT活用施工を加点評価するA施工者希望T型、契約後、施工者からの提案・協議を経てICT活用施工を行うB施工者希望U型―の3方式に分類。新設するICT活用工事積算を適用(施工者希望T・U型は施工者からの提案協議を経て設計変更)、工事成績評定で評価しながら順次拡大、最終的に土工工事は全てICT活用施工対応とする予定。
 規模は、@発注者指定型が土工量1000立方b・3億円以上の工事。「3次元起工測量」、「3次元設計データ作成」、「ICT建機による施工」、「3次元出来形管理等施工管理」、「3次元データ納品」の全プロセスにICTを全面活用、A施工者希望T型は土工量2万立方b以上の工事。ICT活用プロセスは施工者からの提案、B施工者希望U型は土工量が1000立方b以上、2万立方b未満の工事。ICT活用プロセスは施工者の提案。
 管内の発注者指定型工事は16年度に浜田河川国道事務所の三隅・益田道路新木部トンネルと同古市場トンネルのトンネル工事2件を予定。6月22日に公告済みで、ともに9月6日の開札予定。
 施工者希望T型と施工者希望U型の比率や内訳は未公表だが、6月29日時点でT型が1件、U型は7件が公告済み。
 岡山県内では岡山河川事務所が百間川二の荒手改築他工事(6月14日公告・8月1日開札予定)と百間川今在家堤防工事(6月28日公告・8月19日開札予定)の土工2件を施工者希望U型で公告している。
 また、既発注工事でもICT活用に向けて6件の協議が行われており、県内は岡山国道事務所発注案件の玉島笠岡道路六条院東地区改良工事(施工・荒木組)が協議中となっている。

(提供:建通新聞社)