岡山市は16日、築後50年が経過する北区丸の内の市民会館が老朽化していることなどから、新しい文化芸術施設として移転新築を計画、3カ所を候補地として検討を進めていたが、千日前商店街を候補地として決めた。
決定の理由として、岡山市中心市街地のまちづくりの視点から表町エリアのにぎわい創出や回遊性の向上、さらに周辺への波及効果が期待できると判断した。
また、合併特例債を活用できる2021年度までの施設整備完了が見込めることも決め手となった。
決定にあたり付加条件として、16年5月を期限に誘致推進同意率(準備組合加入率)を100%とすること、21年度の施設整備完了が間に合わなくなった場合に生じる市の財政運営に与える影響への対応など事業遂行に必要な内容について市と再開発準備組合との間で協議を整えることなどが挙げられた。条件が満たされない場合は、天神町の後楽館中学・高校跡地での整備へ計画変更することも視野に入れている。
(提供:建通新聞社) 市が示したスケジュールでは、16年度から都市計画決定の手続きに入り、同年度末に決定・告示、17年度に組合の設立認可、基本設計や実施設計に着手する。18年度に権利変換計画認可になれば、19年度から新築工事に着手する。
これまで候補地を検討していた3カ所は、旧後楽館中学・高等学校天神校舎跡地、千日前地区、表町三丁目地区。
現在の市民会館は、バリアフリー化、耐震化が未実施であることや老朽化、舞台設備が時代のニーズにあっていないことなどを理由に新施設を整備する。現市民会館の活用策についても今後検討を実施する。
施設整備に当たっては、21年度までに建物完成が条件とする合併推進債を活用し整備をすることを想定している。