東北地方整備局は、成瀬ダム工事事務所が推進する成瀬ダム建設事業に関し、国道付替2号トンネル工事を来年1月以降に入札する方針だ。WTO対象工事で、延長1,800mのトンネル工や坑内付帯工、2カ所の坑門工、仮設工を行う。工期は約36カ月、概算工事規模は30から50億円を見込む。
成瀬ダム工事事務所によると、国道付替2号トンネルは、ダム建設に関連して付け替える国道342号の2次供用区間に新設するもので、詳細設計はオリエンタルコンサルタンツが担当した。2次供用区間は1次供用区間(供用済み)上流側の延長2,100mで、トンネルのほか橋梁1橋などを整備する。
成瀬ダムは、雄物川沿川の洪水被害軽減や水需要への対応、渇水被害軽減などを目的に建設するもの。ダム本体は中央コア型ロックフィルダム(堤頂長690m、堤高113.5m、堤体積約120万㎥、総貯水容量7,850万㎥、有効貯水容量7,500万㎥)で、完成は36年を見込んでいる。
提供:秋田建設工業新聞社