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建通新聞社(東京)
2025/03/04

【東京】都 相原鶴間線のJR立体交差 5年で仮道

 東京都建設局は町田都市計画道路3・3・36号相原鶴間線(相原)の整備で、JR横浜線と立体交差させるアンダーパスの建設に向けて仮道の工事を始める。今後およそ5年で完了させて交通を切り替えた後、鉄道横断部の工事を実施。続いて立体交差アプローチ部や側道の工事を行って完成させる方針だ。
 相原鶴間線は町田市相原町から同市南町田の国道16号(大和バイパス)に接続する延長18・1`。町田市内を東西に結ぶ主要な幹線道路と位置付けている。
 今回の区間は相原町地内の延長約580b。幅員10b(2車線、両側歩道)の現道を18bまで拡幅するとともに、ルート上のJR横浜線をアンダーパスさせて踏切(大戸踏切)を除却する。鉄道横断部も幅員18bで2車線の車道8・5bと両側の歩道3bを配置する。立体交差アプローチ部については、鉄道横断部と同様の車道と歩道に加え、外側にそれぞれ幅員5bの側道と同3bの歩道を設けて総幅員を32・5bとする。
 14年12月の事業認可時点で事業費を54億円と見積もっていた。20年11月に変更認可を得て現在の事業期間は27年度末までとなっている。
 鉄道横断部などの工事に先立ち、現道の北側に延長約200bの仮道と仮踏切を約5年で造って迂回(うかい)路にする。一部を仮桟橋形式とする他、仮道と民有地との間で高低差が生じる箇所には擁壁を設ける。24年12月に踏切北東側の延長約56bを対象とした仮道の初弾工事を岳大土木(町田市)が落札した。180日間の工期で手掛ける。
 詳細設計は日本構造橋梁研究所(千代田区)が担当。
 2月27日の都議会本会議で一般質問に立った星大輔氏(都議会自民党、町田市)が今回の区間の進捗をただした。花井徹夫建設局長は「これまで約59%の用地を取得している。来年度は踏切北側で工事中の迂回路となる仮設道路の整備を進める。今後も地元の理解と協力を得ながら早期整備に向けて取り組む」と答弁した。提供:建通新聞社