東京都は八王子福祉園の改築で、施設棟と職員住宅棟の2棟・総延べ床面積2万2000平方b超の新施設を整備する。2025〜26年度に別地へ仮施設を設けて機能を移転。既存施設を解体した上で、28〜30年度に新施設を建設する予定だ。
八王子福祉園は八王子市西寺方町76にある重度の知的障害者を対象とする入所施設。面積4万0482平方bの敷地には、▽生活棟10棟▽自活支援棟4棟▽活動支援センター棟▽診療棟▽管理棟▽職員宿舎棟―など20棟以上で総延べ床面積1万5345平方bの施設が立地する。指定管理者の東京都社会福祉事業団(新宿区)が管理・運営を担っている。1972年に開設した。
築50年以上が経過して老朽化が進んでいるため建て替える。新施設でメインとなる施設棟は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1万9431平方b。改築後の定員は入所160人、短期入所10人の現状を維持しながら、通所を20人から30人に引き上げる。
また、鉄筋コンクリート造4階建て延べ3027平方bの職員住宅棟を建設。駐車場や駐輪場、広場も整備する。
28年6月の着工、31年1月の完成を予定。松田平田設計(港区)が10月14日までの委託期間で実施設計を手掛けている。
工事期間中は別地の都有地(八王子市上壱分方町674ノ1他、敷地面積1万6815平方b)に仮施設を設ける。規模は鉄骨造2階建て延べ8200平方b。5月に着工して26年6月に完成させる予定だ。23年度に大和リース東京本店(千代田区)と仮施設の設置に関わるリース契約を結んでいる。
提供:建通新聞社