国土交通省が3月から適用する公共工事設計労務単価で、東京都での全職種平均単価は前年度比5・9%増の2万7239円(伸び率は単純平均、金額は加重平均)となった。算出手法の大幅見直しで上昇に転じた2012年度との比較では78・5%増。また、主要12職種平均単価についても前年度比5・9%増の2万5439円で、12年度に比べ79・9%増となっている。
東京都の単価は新たにタイル工と屋根ふき工を加えるなどして49職種で設定。全職種平均は全国(2万4852円)よりも2387円高い。
職種ごとに見ると交通誘導警備員Bの1万7600円(6%増)から軌道工の5万7400円(5・5%増)に分布。新たに単価を設定した2職種などを除き全てアップしており、伸び率はさく岩工の3万9600円が11・2%増で最大だ。
また、主要12職種平均は全国(2万3237円)より2202円高い。職種別では左官の3万3000円(7・1%増)を筆頭に、とび工の3万2900円(5・4%増)、鉄筋工の3万2600円(5・5%増)、型わく工の3万1700円(5・7%増)、運転手(特殊)の3万0500円(5・5%増)、大工の3万0400円(5・6%増)などが続いた。
前年度まで2万円台後半の運転手(特殊)と大工がそれぞれ3万円台に、1万円台後半だった交通誘導警備員Aが2万円台に乗っている。
提供:建通新聞社