東京都が2024年度の第1〜3四半期に開札した工事3097件のうち、469件で不調が発生したことが建通新聞社の調査で分かった。前年同期に比べ84件の増。不調率は15・1%で、前年同期を2・8ポイント上回っている。
第3四半期までに開札した工事3097件は78業種。うち不調の469件は36業種と半分程度を占めている。
不調の件数が2桁の業種は、▽建築=76件▽陸上信号機=59件▽一般土木=55件▽水道施設=45件▽電気=44件▽空調=30件▽下水道施設=21件▽道路舗装=19件▽給排水衛生=17件▽河川=16件▽消火設備=10件―の11業種。中でも陸上信号機の前年同期比40件増を筆頭に、空調が18件増、電気が16件増、建築が12件増、道路舗装が11件増と2桁増加した。
一方で、給排水衛生は前年同期より9件減、電源設備と下水道施設がともに5件減、沈砂池・沈殿池機械設備、脱硫・脱臭、河川の3業種はそれぞれ4件減などとなっている。
開札が50件以上の業種の不調率を見ると、20%を超えたのは3業種。陸上信号機の31・9%が最も高く、空調の26・5%と建築の26・2%が続いた。また、10%台は▽給排水衛生=19・5%▽一般土木=16・7%=▽河川=16・2%▽道路舗装=14・2%▽水道施設=14%▽電気=12・6%―の6業種だった。
不調率が最も上ったのは陸上信号機のプラス18・1ポイントで、空調のプラス15・4ポイント、道路舗装のプラス7・5ポイントが続く。
逆に下ったのは4業種。道路標識設置がマイナス2・8ポイント、給排水衛生がマイナス2・5ポイント、下水道施設がマイナス2・1ポイント、河川がマイナス1・9ポイントとなっている。
提供:建通新聞社