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建通新聞社(東京)
2024/12/25

【東京】エコセメント入札不調に たま広域資源組合

 多摩地域25市1町で構成する東京たま広域資源循環組合(管理者・阿部裕行多摩市長)は、「エコセメント化施設基幹的設備改良工事および運営事業」の制限付き一般競争入札が不調になったことを明らかにした。参加した1社が1回目の入札を2013億1480万円で応札したものの予定価格を超過。2回目の入札を辞退し、不調となった。入札参加者は太平洋セメント。予定価格は非公表。入札方式や選定時期などの検討を進める。
 同事業は、日の出町の二ツ塚廃棄物広域処分場内に位置する東京たまエコセメント化施設を対象に、延命化を図るための設備改良工事を実施するとともに、25年間の運転管理・維持管理などを行う。
 事業スケジュールは、2025年度を設計や機械製作などの準備期間とし、26〜30年度うち年間連続100日程度の運転休止期間に工事を行う。運営業務期間は26〜50年度。事業契約では建設工事請負契約と運営業務委託契約の二つの契約を結ぶ。
 エコセメント化施設は、構成自治体のごみ焼却施設から排出される焼却残さや、二ツ塚処分場に埋め立てられた焼却残さなどをリサイクルする施設で、06年に竣工。処理能力は、焼却残さ処理能力が日量約330d、エコセメント生産能力が日量約550d。設備の老朽化や機能保全が課題になっていた。所在地は日の出町久野7642。施設建設は太平洋・荏原建設JV、運営(06〜25年度)は太平洋セメントと荏原製作所の出資による特別目的会社が担当。提供:建通新聞社