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建通新聞社(東京)
2024/12/04

【東京】豊島区 駒込の3校改築 スケジュール公表

 豊島区は、駒込地域にある駒込中学校▽駒込小学校▽仰高小学校―の改築スケジュールを公表した。日本郵船(千代田区)から借り受ける民有地にある社宅を取り壊し、跡地に仮校舎を設置して3校の改築時に使う。2025年度に社宅の解体と仮設校舎の設計・整備を一括で担う事業者を一般競争入札で決める。29年度に仮設校舎を開設し、同年度から5年刻みで3校を順次改築。43年度に全ての改築を完了し、仮校舎の解体後、45年3月までに民有地を返還する。
 民有地の面積は3437平方b。駒込小の西側に隣接している。25年度から4年間で既存施設の解体、埋蔵文化財調査、仮設校舎の設計・設置を行う。仮設校舎はリース方式とし、3階建てを想定。3校の中で最もクラス数の多い駒込小の17教室を配置できる規模にし、普通教室の他に特別教室や体育館、図書館、学童クラブなども整備する。敷地内にプールを整備するスペースが確保できないため、改築工事中は近隣のスポーツ施設「東京スイミングセンター」のプールを活用する。

駒込中から順次改築

 仮設校舎の設置後、まず駒込中の改築に着手する。25年度に地域住民らで構成する「駒込中学校の建て替え等を考える会」を設立し、新校舎の整備内容の検討を重ねた上で25〜26年度に改築に向けた基本構想・基本計画を策定する。その後、新校舎の設計業務を委託する事業者をプロポーザル方式で選定し、27〜28年度に設計を行う。29年度の工事着手、33年度の7月ごろの竣工を目指す。
 駒込中の供用開始後は34〜38年度に駒込小、39〜43年度に仰高小の改築工事を行う。
 想定事業費は仮設校舎のリースが77・2億円、駒込中・駒込小・仰高小の改築が計270億円(各90億円)を見込む。
 3校の既存校舎の概要は以下の通り(@規模A建設年B所在地)。
 ▽駒込中@鉄筋コンクリート造4階建て延べ5172平方bA1958年B駒込4ノ5ノ1
 ▽駒込小@鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ5523平方bA63年B駒込3ノ13ノ1
 ▽仰高小@鉄筋コンクリート造3階建て延べ4016平方bA72年B駒込5ノ1ノ19
 現在、区内の小中学校数は30校。このうち14校が未改築の状態。これらの学校について今後20年間は改築の予定はないが、引き続き大規模改修などの老朽化対策を実施するとともに、新たに「学習環境整備計画」を策定し、学習機能や設備などの向上を図る方針だ。提供:建通新聞社