東京都財務局は2025年度の予算編成に当たり各局からの要求状況を明らかにした。一般会計の投資的経費は24年度予算に比べて2・2%増の1兆0952億円で、4年連続の増。増額の主な要因には善福寺川上流地下調節池の整備や物価高騰を挙げている。会計ごとの要求額は一般会計が4・4%増の8兆8215億円、特別会計が2・7%増の6兆3607億円、公営企業会計が1%増の1兆9342億円。3会計の合計は3・4%増の17兆1164億円となっている。
一般会計の要求を主な部局別に見ると、建設局は4・1%増の6624億8500万円で、このうち投資的経費に3・8%増の5708億7600万円を充てる。項目別に▽道路橋梁費=4069億6600万円(2%増)▽河川海岸費=1486億4500万円(18・5%増)▽公園霊園費=831億0300万円(4・1%減)▽土木管理費=237億7100万円(6・7%減)―と見積もっており、河川海岸費の増額が目立つ。新規に妙正寺川上流調節池と柳瀬川上流第一調節池の基本設計をスタートさせる方針だ。
都市整備局は7・5%減の906億5600万円。項目のうち都市整備管理費を21・5%増の123億9700万円と増額要求したものの、その他については都市基盤整備費を5・8%減の215億6700万円、市街地整備費を13・4%減の500億4400万円、建築行政費を6・4%減の66億4800万円に減額している。住宅政策本部は4%増の471億3400万円の確保を求めた。
また、特別会計と公営企業会計の主な要求状況は▽都営住宅等事業1907億3000万円(5・1%増)▽中央卸売市場1818億2900万円(109・8%増)▽都市再開発事業58億6800万円(34%増)▽臨海地域開発事業682億3900万円(56・7%減)▽交通事業812億7400万円(4・3%増)▽高速電車事業2722億1300万円(0・2%増)▽水道事業5674億3800万円(3・7%増)▽下水道事業7449億5800万円(1・5%減)―となっている。
提供:建通新聞社