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建通新聞社(東京)
2024/10/07

【東京】都 中川P覆蓋化1期 基礎工に技術提案型

 東京都下水道局は中川建設発生土改良プラントを覆蓋化する再構築事業の1期整備で、2025年度に基礎工事をスタートさせるため、10月中に「中川建設発生土改良プラント再構築その2工事」の一般競争入札を公告して施工者を選ぶ。業種は建築で、工事発注規模価格帯は150億円以上200億円未満。技術提案型総合評価方式を適用し、安全かつ効率的な施工につなげたい考え。並行して26年度に覆蓋の本体工事にも取り掛かる予定だ。30年度の1期整備完了を見込む。
 中川建設発生土改良プラントは足立区中川5ノ1ノ1の中川水再生センター内に立地。下水道工事の掘削により発生する土を埋め戻し用の土に改良するため設けた。
 再構築事業は1期で面積約2・2f、2期で同約2fの人工地盤を造って中川建設発生土改良プラントを覆蓋化し、下部にプラント設備などを収める。上部には公園施設を整備して、中川水再生センターの水処理施設上にある中川公園のA地区と一体化させる。
 21年度から大成建設の施工で準備工事を実施中。既設プラントの解体を23年11月に終えるとともに、1期整備エリアの地盤高を5b程度低くするための掘削を25年7月まで進める。
 これに続いて25年度にスタートさせる1期整備の基礎工事は、長さ約50bの現場造成杭やフーチングコンクリートの打設が内容。工期は620日としている。
 覆蓋化を巡っては、9月の都議会本会議で進捗を問われた下水道局の佐々木健局長が「来年度(25年度)に基礎工事に着手する予定。新たに民間企業の技術提案を活用し、安全かつ効率的な施工方法となるよう工夫しながら事業を実施する」と答弁していた。
 また、26年度の着手を予定する1期整備の覆蓋本体工事では、プレキャストコンクリート(PCa)工法とプレストレストコンクリート(PC)工法を組み合わせた「PCaPC工法」で人工地盤の柱と梁、床版を設ける。その後、人工地盤上の防水や人工地盤下の床の仕上げ、人工地盤上の覆土を行うとともに、人工地盤下へプラント設備を設置していく。
 設計は日本工営(千代田区)が手掛けている。
 一方、2期を含めた上部の公園施設は建設局が整備を担当。広場や多目的競技場、野球場、管理所などの設置を検討している。一体化させる中川公園のA地区については改修など進めており、建設局の花井徹局長は9月の都議会本会議で「インクルーシブ遊具や非常用照明の整備を進めるとともに、テニスコートの設計に着手する」と24年度の取り組みを説明した。提供:建通新聞社