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建通新聞社(東京)
2024/09/04

【東京】国会議事堂、免震化改修へ来年度から設計

 衆議院と参議院は国会議事堂本館=写真=の耐震改修に向けて2025年度に設計をスタートさせる方針だ。建物全体の免震化を考えており、25〜29年度の5カ年で約10億円をかけて設計をまとめた上で、30年度から8年程度で600億〜700億円程度を投じて工事を進めることを想定している。
 国会議事堂本館は千代田区永田町1ノ7ノ1に立地。鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ5万3464平方bの規模で、1936年11月に完成した。
 2020〜22年度の耐震診断で一部に耐震改修が必要と判定されたため、23年度に日建設計(千代田区)への業務委託を通じて構造体の耐震改修基本計画を検討。有識者会議も設けて審議した結果、建物全体を免震化する耐震補強を施せば、大地震直後にも本会議や委員会の早期開催などが可能になるとの中間取りまとめを得た。
 24年度中に非構造部材を含む総合的な耐震改修基本計画を立案するため、引き続き日建設計で検討を進めている。
 25年度予算の概算要求に際して、29年度までの5カ年にわたる設計の経費を総額10億4940万円と見積もった。また、600億〜700億円程度の工事費は過去の類似事例に物価上昇率を加味した概算のため、設計の中で8年程度の工期とともに精査するとしている。提供:建通新聞社