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建通新聞社(東京)
2024/08/27

【東京】都 青鳥特支の改築、工事着手は26年度

 東京都は青鳥特別支援学校(世田谷区)の改築工事を2026〜28年度の3カ年で実施する方針だ。当初は24年度に工事着手する予定だったが、埋蔵文化財の本掘調査を実施することにしたため2年遅らせる。校舎棟など総延べ床面積約1万4000平方bの施設を建設する計画で、総事業費を115億円と見積もっている。
 青鳥特別支援学校は知的障害の高等部単独校。施設の老朽化を受けて世田谷区池尻1ノ1ノ4の校地(面積約9993平方b)で改築する。
 世田谷区下馬2ノ38ノ23の別地(面積約8100平方b)に仮設校舎を建設して移転中。初谷・三瑛JVが9月13日の工期で手掛ける旧施設の解体工事が完了した後、24年11月〜26年12月で改築工事を進める予定だった。
 ただ、現地は旧石器時代から縄文時代の遺構が残る蛇崩遺跡の北端に位置しており、埋蔵文化財の試掘調査を行ったところ、縄文時代の住居跡が4軒、縄文土器などが914点出土した。そのため解体工事の完了を待ち、東京都教育支援機構が24年度の後半から26年度の半ば(約25カ月間)で本掘調査を実施することになった。
 これに伴い改築工事の着手時期を2年遅らせ、本掘調査完了後の26年度内にスタートできるよう発注する考え。
 新施設は鉄筋コンクリート一部鉄骨造4階建ての新校舎棟を中心とした総延べ床面積1万4010平方b。INA新建築研究所(文京区)が基本・実施設計を担当した。29年度の供用開始を目指す。
 仮設校舎が立つ別地は下馬アパートの整備で創出した。青鳥特別支援学校の新施設が完成し、仮設校舎を除却した後の利活用については、都庁内での調整などを経て方向性を具体化する方針だ。提供:建通新聞社