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建通新聞社(東京)
2024/08/20

【東京】都 PIPで町田線の更新、基本設計着手

 東京都水道局多摩水道改革推進本部は、町田線(武蔵野市〜町田市)のパイプインパイプ(PIP)工法による更新に向けた基本設計をスタートさせる。延長約21・6`のうち、上流部の約11・3`が対象で、8月19日に委託先を決める希望制指名競争入札を公示した。土木設計の競争入札参加有資格者から8月26日まで希望申請を受け付けて、9月27日に開札する。310日の履行期間で成果を得て、後続の実施設計に備える。
 町田線は境浄水場(武蔵野市関前1ノ8ノ37)と小野路給水所(町田市小野路町2637ノ1)を結ぶ口径1600〜800_、延長約21・6`の送水管。管種はダクタイル鋳鉄管で、1966年に敷設した。老朽化が進んでいるため、PIP工法で既設管内にダクタイル鋳鉄管を敷設して更新する方針だ。
 今回の基本設計は、境浄水場から稲城増圧ポンプ所(稲城市大丸527地先)までの上流部、延長約11・3`を対象とする。境浄水場から都道12号線や同19号線などの地下を南下して多摩川やJR南武線を横断した後、矢野口交差点で西に向きを変えて都道9号線を進み稲城増圧ポンプ所に至る。
 口径1600〜1200_の既設管を、既設管内配管工法か既設さや管内配管工法により、口径1350〜1000_に更新する。いずれの工法も難しい区間については、推進工法による切り回し管の新設も検討する。
 基本設計で施工方法を決定した上で実施設計を行う。工事は複数工区に分けて進める見込みだ。
 残る稲城増圧ポンプ所から小野路給水所までの延長約10・3`については、今回の上流部の工事が完了した後に更新する見通し。
 2030年までの水道施設の整備計画を示すマスタープランでは、町田線を多摩部にある送水管の更新対象路線の一つに位置付けている。提供:建通新聞社