東京都下水道局は綾瀬川幹線(葛飾区)の代替幹線の整備を検討する。既設幹線と同程度の内径2100_を想定して複数の敷設ルートを考えるとともに、流下先の小菅水再生センターに設ける着水井などの施設配置を練る。これらの調査業務を日本工営(千代田区)に委託した。2025年3月7日までに得る成果を基に他の整備との優先順位を整理して、事業化のタイミングを見極める方針だ。
綾瀬川幹線は小菅処理区の汚水幹線で、本田ポンプ所(葛飾区東四つ木1ノ4ノ10)から小菅水再生センター(葛飾区小菅1ノ2ノ1)の東処理施設に至る内径2100_、延長3605b。1975年に供用を開始した。
敷設から50年弱が経過する中、圧送管のため管内の老朽度などを調査できないことから代替幹線を整備する方針だ。自然流下の採用を念頭に、調査業務を通じて複数の敷設ルートを提案してもらう。
併せて、流下先の小菅水再生センターに設ける着水井などの施設配置を検討。東処理施設の敷地内に加え、綾瀬川を挟んだ西処理施設の敷地を利用することも選択肢に入れて概略設計レベルの成果をまとめる。
これらの他に、小菅水再生センターの東処理施設〜西処理施設間の送水能力の増強策も検討する。亀有ポンプ所(葛飾区青戸7ノ35)から西処理施設に至る青戸幹線の一部を活用する計画で、同幹線の能力を調べて必要な施設の概略設計を行う。
提供:建通新聞社