東京都都市整備局は、調布3・2・6号線の延長980b区間(武蔵境通り)で都市計画を再検討する。他の区間では4車線整備が進む中で、今回の区間のみ2車線となっているため、車線数の整合を図る必要があるとしている。甲州街道との交差箇所では立体交差の必要性も考える。これに伴う調査業務の委託先を希望制指名競争入札で決めるため、都市計画・交通等計画(取扱品目=道路・交通計画)A〜Bの競争入札参加有資格者から7月16日まで希望申請を受け付けて、8月2日に開札する。2025年3月7日までの委託期間で成果を得て、後続の展開に生かす。
調布3・2・6号線は、稲城市矢野口を起点とし、調布・三鷹・武蔵野・西東京の5市を経由して埼玉県境まで至る延長約14・2`の都市計画道路。多摩南北主要五路線の一つで、多摩地域の都市間連携の強化や、地域の活性化に不可欠な南北方向の骨格幹線道路となっている。
このうち、都道119号線(旧甲州街道)〜中央自動車道の延長980b区間は「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」(16年3月)では、都市計画の必要性が確認されたが、特別な事由で検討が必要な「計画内容再検討路線(区間)」に位置付けられている。
調布3・2・6号線の大半の路線が幅員25〜36bで都市計画決定され、4車線整備が進んでいるのに対し、この区間のみ幅員18〜22bで決定され、2車線で整備済みとなっている。このため、将来ボトルネックとなることが想定され、車線数を増やすといった検討が求められている。
今回の業務では、調布3・4・1号線(甲州街道)と交差する下石原交差点の形状を検討。立体交差の必要性について、交通量や道路網の構成、交差点の間隔、建設費といった観点から考える。また、対象路線に関する地区計画や都市計画などを整理し、都市計画道路の変更などによる影響と課題をまとめる。事業の実施に伴う環境予測調査も実施する。
提供:建通新聞社