「ダイワ」ブランドの釣り用品などを展開するグローブライドは、東久留米市前沢3丁目にある国内本社工場を再編する。敷地を拡張して新工場棟など総延べ床面積約2万平方bの施設を建てる。2026年3月に解体から工事をスタートし、工期約37カ月で29年3月の完成を目指す。東京都に提出した環境影響評価の調査計画書で示した。
グローブライドの国内本社工場(東久留米市前沢3ノ14ノ16)は1960年に稼働。釣り用品だけでなく、ゴルフ用品やレジャー用品などの製造・加工・販売も手掛けている。一方で、生産機能や作業スペースの不足、既存建物の老朽化が課題となっていた。
このため2022年に東側の隣接地約9000平方bを取得。敷地を2万6450平方bに広げて工場を再編し、生産能力の拡大や研究開発機能などの強化を図ることになった。
調査計画書で示したスケジュールなどを見ると、26年3〜11月で隣接地に残る他事業者の▽第一工場(鉄骨造2階建て延べ約1460平方b)▽第二工場(鉄骨造2階建て延べ約2320平方b)▽第一倉庫(鉄骨造平屋約1570平方b)▽社宅(鉄筋コンクリート造4階建て延べ約1040平方b)―や、既存の立体駐車場(鉄骨造2階建て延べ約1770平方b)などを解体・撤去する。
その上で隣接地などを利用して、まず26年10月〜27年9月に鉄骨造2階建て延べ約4100平方bの「新立体駐車場」を建設。続いて、27年2月に鉄骨造・コンクリート充填(じゅうてん)鋼管構造・木造4階建て延べ約1万5000平方bの「新工場棟」、27年12月に鉄骨造・木造地下1階地上1階建て延べ約500平方bの「水槽試験室」、28年5月に鉄筋コンクリート造・鉄骨造平屋約60平方bの「新守衛棟」を順次着工し、いずれも29年3月までに完成させる。
工場や事務所を主要用途とする既存の1〜3号棟(総延べ床面積約2万9600平方b)は残す。
環境管理センター(八王子市)が調査計画書の作成を担当した。
提供:建通新聞社