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建通新聞社(東京)
2024/07/04

【東京】労働局長 広町開発の現場をパトロール

 厚生労働省東京労働局の美濃芳郎局長は7月2日、竹中工務店が施工を手掛ける「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)A街区」の建設現場で安全衛生パトロールを実施した。全国安全週間(7月1〜7日)に合わせて建設現場を集中指導する取り組みの一環。作業員らの安全の確保に向けたさまざまな活動を確認した上で、労働災害防止対策の徹底を呼び掛けた。
 「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)A街区」の建設現場はJR京浜東北線や東急大井町線などに囲まれた品川区広町2丁目地内他。JR東日本などによる大井町エリアのまちづくりとして、面積約2・9fの敷地にオフィスタワー、住宅ホテルタワー、アウトモール、広場棟で構成する総延べ約25万5000平方bの施設を建てる。2023年2月に新築工事をスタートし、逆打ち工法と順打ち工法を併用して地階を構築したり、7台のタワークレーンを使って地上階を施工したりしている。26年1月の完成を目指している。
 作業員らの安全の確保に向けた活動を見ると、日々の朝礼で新規入場者の装備を確認する他、大型の電子モニターを用いて作業内容などの情報を共有。墜落・転落災害を防ぐため、安全帯の掛け替え訓練や墜落制止用器具を使った落下実験による教育を実施中だ。熱中症の予防に有効な氷を場内で作って、かき氷を無償提供している。
 パトロールを終えた美濃局長は、朝礼会場に集まった作業員らを前に「全ての関係者が『労働災害は本来あってはならない』との認識を共有することが大事。それぞれの立場で責任ある行動と取り組みの徹底をお願いしたい」と強調。その上で「他の建設現場の模範となるよう取り組みの推進を期待する」と激励した。
 これに対し、職長会の代表は「私たちの作業所から重篤な労働災害、公衆災害、火災を絶対に発生させない。作業員一人一人がプロの自覚を持ち、竹中工務店と連携し、隙のない風通しの良い、皆が成長できる日本一の作業所を目指す」と決意表明した。提供:建通新聞社提供:建通新聞社