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建通新聞社(東京)
2024/06/19

【東京】首都高、都 新京橋連結路の整備、国が認可

 首都高速道路会社と東京都は新京橋連結路(中央区)の整備に着手する。6月18日付で国から都市計画事業認可を得た。首都高速道路日本橋区間の地下化に伴う新たな都心環状ルートとして、トンネルを主構造とする延長約1・1`、往復2車線の自動車専用道路を設ける。事業費1790億円(首都高1290億円、都500億円)を投入し、2024年度内に首都高が開削トンネルの工事を発注するなどして着工する見通し。35年度末の完成を目指す。
 新京橋連結路は、日本橋区間の地下化(工事中)による渋滞緩和策で江戸橋ジャンクションの都心環状線連結路を廃止することを受け、都心環状線の車を八重洲線に転換させるために整備する。
 八重洲線の丸の内出口付近(中央区八重洲2丁目)と都心環状線の築地川区間(中央区新富2丁目)を結ぶ格好。東京高速道路(KK線)などの直下に当たる八重洲線側の約1`をトンネル構造(開削約0・2`、シールド約0・8`)、築地川区間側の約0・1`を擁壁構造とする。関連して丸の内入り口の整備や換気所の造り替えも行う。トンネルのうちシールドは八重洲線側から内回りと外回りの2本を掘り進める。
 整備を巡っては23年12月に都が都市計画変更の決定を告示。24年3月には首都高が国から許可を得ていた。また 首都高と都は合併施行を念頭に▽KK線直下のトンネル部を都▽既設線と接続するJCT部やKK線直下を除くトンネル部を首都高▽舗装や設備を首都高―が実施する方向で調整を進めていた。
 首都高が24年度に発注を予定する開削トンネル工事は八重洲地区で実施。工事概要に▽既設八重洲線の充填(じゅうてん)・撤去と接続部の躯体改築▽開削トンネル、シールド発進立坑、丸の内出入り口の構築▽下水道の移設▽換気所の撤去―を掲げる50億円以上の案件だ。第4四半期に施工者を決定し、工期約132カ月で完了させる。
 また、先行して八重洲地区他の地下埋設物調査を目的とした試掘工事の入札手続き(7月30日開札)を進めている。
 さらに25年度には、接続先の築地川区間(銀座・新富地区)で開削トンネルやU型擁壁、シールド到達部の構築などを内容とする50億円以上の工事を発注する予定でいる。提供:建通新聞社