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建通新聞社(東京)
2024/06/18

【東京】狛江アパート 17棟1770戸に建て替え

 東京都住宅政策本部は都営狛江アパート(狛江市)の50棟1762戸を17棟約1770戸に建て替える。2026年度から45年度までの20年間を5期に分けて事業を実施。1期では26年度に7〜8階建て2棟約320戸の建築工事に着手して、29年度に完了させる予定だ。2期以降は30年度からおおむね4年間の周期で新しい住棟を建設する。
 狛江アパートは狛江市和泉本町4ノ7ノ3他の敷地8・67fに鉄筋コンクリート造4〜5階建ての50棟1762戸が立つ。大半の49棟が1967・68年度、残る1棟が77年度に完成した。完成から55年余りがたち住棟の老朽化が進んでいるため建て替える。
 新しい住棟は鉄筋コンクリート造5〜8階建ての中高層17棟で約1770戸。一部はエキスパンションジョイント接続を採用する予定だ。
 建て替え工事は2026年度から45年度までの20年間を5期に分けて実施する。1期で既存住棟の6棟220戸を除却し、26〜29年度に新住棟の7〜8階建て2棟約320戸(B、Q棟)を建設する。
 2期では既存住棟の8棟372戸を解体して30〜33年度に新住棟の5〜8階建て2棟約180戸(M、N棟)を、3期は既存住棟の4棟130戸を除却して34〜37年度で新住棟の7〜8階建て3棟約290戸(G、H、L棟)を整備する。
 4期では既存住棟の15棟470戸を解体して38〜41年度に新住棟の5〜7階建て5棟約450戸(I、J、K、O、P棟)を、5期では既存住棟の17棟570戸を除却して42〜45年度に新住棟の5〜8階建て5棟約530戸(A、C〜F棟)を建てる。
 建て替えに伴い公共施設も再編。敷地の南東側に隣接する東京消防庁狛江寮の土地を編入し、東京消防庁が2期で創出する面積約2200平方bの用地へ新しい寮を建設した上で、既存の寮の跡地を新住棟の建設用地に充てる。
 また、北端にある狛江市の上和泉地域センターを4期で創出する6430平方bの用地に移す。市が同地域センターの機能を含めた公共施設の整備を検討するという。
 さらに、敷地内に4カ所ある市の児童公園を集約して面積5078平方bの都市計画公園を5期で整備する他、3棟程度の集会場を建てたり、490台分の駐車場を設けたりする。
 19年度にシィー・ディ・シィー(千代田区)が基本計画を策定した。
 6月17日に公表した環境影響評価の調査計画書で建て替え事業の概要を示した。6月26日まで縦覧し、7月8日を期限に意見を募集する。続く評価書の手続きが完了した後、1期の基本設計に着手する見通し。
 現地の用途地域は第1種中高層住居専用地域で、建ぺい率は60%、容積率は200%。第2種高度地区と準防火地域に指定されている。提供:建通新聞社