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建通新聞社(東京)
2024/06/12

【東京】JKK 大蔵の杜2期、工事を第2四半期

 東京都住宅供給公社(JKK東京)は「(仮称)カーメスト大蔵の杜」(世田谷区)の2期整備で第2四半期に工事の入札手続きを始める。4棟563戸・総延べ床面積3万平方b超の住棟を建設する計画で、工事を建築と電気設備、給排水設備に分けて発注する。2027年度冬ごろの完成を目指す。
 カーメスト大蔵の杜は、JKK東京が1959年から63年にかけて建設した大蔵住宅(世田谷区大蔵3ノ1他、敷地面積約11f)を建て替える形で整備する。大蔵住宅は30棟1264戸の大規模団地で、敷地の中央を都市計画公園の国分寺崖線が南北に貫通している。
 大蔵住宅の建設に際して定めた都市計画「一団地の住宅施設」の規制を緩和するため、地元の世田谷区が2017年に「大蔵三丁目地区地区計画」を決定。これを受けてJKK東京は全体を4期に分け、居住者の仮移転先を団地内に確保しながら順次建て替えを進める。1期整備の5棟381戸を22年7月に完成させた。
 今回の2期整備では、▽1号棟=鉄筋コンクリート造12階建て延べ8976平方b・158戸▽2号棟=同造14階建て延べ9930平方b・168戸▽3号棟=同造9階建て延べ9949平方b・161戸▽4号棟=同造9階建て延べ4742平方b・76戸―の4棟563戸を建設。付帯施設の集会所も建てる。
 市浦ハウジング&プランニング(文京区)が基本・実施設計を手掛けた。
 2期整備ではまた、建て替えによる創出用地を活用して高齢者施設と障害者施設を設ける。サン・ビジョン(名古屋市東区)が高齢者施設、三篠会(広島市安佐北区)が障害者施設のそれぞれ整備・運営を担当。いずれも26年の開設を予定している。
 3期以降の整備は設計が未着手で、工期などのスケジュールも未定となっている。3期では240戸を約200戸に建て替え、高齢者向けにバリアフリー仕様とした「JKKシニア住宅」も導入する。4期については150戸を解体して約120戸を整備する計画だ。提供:建通新聞社