トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2024/05/24

【東京】都 稲城多摩トンネル築造工事を公告

 東京都は南多摩尾根幹線の4車線化で「稲城多摩トンネル(仮称)」の本体築造工事を始めるため、5月24日にWTO政府調達協定対象の一般競争入札を公告する。多摩市聖ケ丘〜稲城市長峰間にNATMで延長約1・8`のトンネルを2本造る。工事発注規模価格帯は380億円以上400億円未満。建設キャリアアップシステム活用工事の対象だ。一般土木の単体企業または2〜3者JVによる混合入札とし、5月31日〜6月6日に参加確認申請を受け付ける。7月10日を期限に入札書の提出を求め、7月11日の開札で落札者を決める。第3回都議会定例会での議決を経て契約を結び、2030年2月15日までに完了してもらう。
 南多摩尾根幹線は、調布市の多摩川原橋から多摩ニュータウン地区を通過して、町田市小山町の町田街道交差部に至る延長16・5`の都市計画道路。一部は4車線になっているものの、大半は2車線で暫定供用しており、慢性的な渋滞や生活道路への交通流入が生じている。
 4車線化を巡っては多摩市南野〜稲城市東長沼間の延長約9・5`について、20年2月に終点方面の西側地区(延長約5・5`)で、21年7月に始点方面の東側地区(延長約4`)でそれぞれ事業認可を取得した。
 このうち稲城多摩トンネルは東側地区に設ける。今回の工事(施工延長2122b)では、多摩市聖ケ丘4丁目〜稲城市長峰3丁目地内間にNATMで延長1848bの上り線トンネルと、同1834bの下り線トンネルを築造し、それぞれに幅員7・5bの2車線を配置する。いずれのトンネルも土被りは約20〜35b。また、トンネル東側坑口部の擁壁築造(延長30b)や切り回し道路(延長560・6b)の工事も行う。
 本体築造に先立ち、稲城市長峰3丁目地内でトンネル東側高壁部の擁壁築造工事を実施中。大成・黒須JVが12月までに完了させる予定だ。
 トンネルの詳細設計はエイト日本技術開発(中野区)が担当。同社は現在、25年2月末を履行期限とする「トンネル詳細補足設計及び道路予備補足設計(5南東―南多摩尾根幹線[3・4工区])」を手掛けている。提供:建通新聞社