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建通新聞社(東京)
2024/05/09

【東京】東京航空局 羽田の東側電源局舎を移転改築

 国土交通省東京航空局は羽田空港の東側電源局舎を移転改築する。現施設の周辺でエプロンの拡張が計画されていることから、別地に延べ床面積約5500平方bの新施設を建てて機能を移す。これに伴う設計業務を委託するため、6月からプロポーザル手続きを進めて上期中に委託先を選ぶ見通し。2025年度末までに設計を終えて、26年度の工事着手を目指す。
 東側電源局舎の現施設は第2旅客ターミナルの南側(大田区羽田空港3丁目)に立地。鉄筋コンクリート造地下1階地上1階建て延べ4255平方bの規模で1995年度に完成した。空港東側の航空灯火などへの電源供給を担っており、受配電設備や電力制御装置などを収めている。
 周辺では首都高湾岸線や国道357号の上部に人工地盤を整備するなどして国際線エリアを設ける。その一環でエプロンを拡張するのに現施設が支障になることから移転改築を検討。2023年度に日本空港コンサルタンツ(中央区)で電気施設関係の整備に向けた与条件調査を実施していた。
 新施設は誘導路を挟んだ南側の601スポット付近にある空きスペースを利用して、延べ床面積約5500平方bの規模で建設する。24年度予算の概算要求に先立つ営繕計画書によると、新施設の全体計画額は36億円で、計画工期を26〜28年度の3カ年としていた。
 今後委託する設計業務は新施設の建築工事や外構の基本・実施設計などが内容。24〜25年度の2カ年にわたる作業を通じて構造や施工スケジュールなどを具体化し、工事発注の前提を整える。
【海保の格納庫等新築 6月に建築工事公告】
 また、国交省東京航空局は羽田空港内の建築物整備で、24年度に海上保安庁の格納庫などの新築に着手する。6月からの一般競争入札手続きを通じて建築工事の施工者を決める予定だ。
 旧整備場地区(大田区羽田空港1丁目)の嵩上げ工事に先立ち、同地区内にある羽田航空基地と特殊救難基地の機能を近傍の未使用地へ移す格好。このため鉄骨造5階建て延べ3799平方bの庁舎と鉄骨造平屋8080平方bの格納庫を新たに建てる。安井建築設計事務所(千代田区)が設計業務を手掛けた。
 別途、格納庫の機械設備工事の施工者を決めるため、9月に一般競争入札を公告する見通し。
 設計段階では10月〜27年3月の新築工事、27年7月〜28年3月の既存施設の解体工事を予定していた。提供:建通新聞社