国土交通省東京国道事務所は国道15号品川駅西口駅前広場の施設整備と管理運営にPFI手法を導入することを考えている。広場のうち北側の通路屋根や交通広場建屋の整備などと、歩道を含めた一帯の管理運営が対象。事業者の公募に先立ち3〜7月にマーケットサウンディングを行って、関心のある法人から事業内容などに対する意見を集める。意見を基に2025年度以降に実施方針を作成するなどして事業者の選定手続きに備える。
品川駅西口の基盤整備(港区高輪2〜4丁目)の一環として、国道15号の上部に面積約2f(延長約400b、幅55b)のデッキを北側、南側の順に建設して広場を設ける。PFI手法を導入し、北側の通路屋根(鉄骨造平屋約5000平方b)や交通広場建屋(鉄骨造2階建て延べ約1200平方b)の整備などをBT方式で、地上の歩道やバスとタクシーの乗降場を含む管理運営をコンセッション方式で民間に任せることを考えている。事業期間は整備などの3〜4年間と管理運営の26〜27年間で合計30年間を想定している。
マーケットサウンディングでは、これらに関わる▽事業内容▽収益向上策▽新たなモビリティ事業▽人流・交通流データの活用▽リスク分担案▽事業者の公募手続き―などについて意見を募る。
事業に関心がある事業者や団体などの法人から単体またはグループで5月24日まで参加申し込みを受け付け、7月26日を期限に意見の提出を求める。必要に応じて8月以降に個別対話を実施する。
北側の広場を設けるデッキ建設に向けた詳細設計はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が担当。また、通路屋根や交通広場建屋などの基本設計はオリエンタルコンサルタンツ(渋谷区)が手掛けている。
提供:建通新聞社