東京都福祉局は、北療育医療センター(北区)の施設整備に向けて2024年度に基本計画の作成に取り掛かる。老朽化に対応するため、改築や改修など具体的な整備手法を検討していく。これに必要な経費として、24年度当初予算に2592万円を計上。財務局の「第三次主要施設10か年維持更新計画」(22年3月策定)によると、25〜27年度の3カ年(第2期)の間に設計を始めることになっている。
北療育医療センターは北区十条台1ノ2ノ3に所在。重症心身障害児・者の療育と、一般医療機関では対応が困難な心身障害児・者の診療を行っている。12診療科の外来診療や定員120床の入所・入園・入院に加え、通所・通園にも対応する。
面積約1・7fの敷地に▽A棟=鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ7824平方b▽B棟=鉄筋コンクリート造2階建て延べ床面積4068平方b▽C棟(看護宿舎など)=鉄筋コンクリート造5階建て延べ床面積1151平方b―など総延べ床面積約1万3300平方bの建物が立地している。1985年に完成した。
2006〜08年に大規模改修工事を実施。ただ、設備の基幹部分は改修しなかったため随所で経年劣化が進行しているという。
20年度には「施設整備に係る方針検討調査」を横河建築設計事務所(品川区)に委託。調査結果に基づき、より詳細な施設規模などを練っていくため、23年5月に随意契約で「施設整備検討支援」を同社に委託していた。
現地の用途地域は第1種中高層住居専用地域で建ぺい率60%、容積率150%。第2種高度地区と準防火地域に指定されている。
提供:建通新聞社