東京都建設局は府中3・4・3号狛江国立線の整備で、府中市南町1丁目地内〜住吉町2丁目地内間の延長約1335bを対象とした現況測量に着手する。3月5、6日に説明会を開いて地元に伝えた。平面構造で幅員20bの2車線道路を新設する計画。今後おおむね2年程度をかけ用地測量まで終えて事業認可につなげる。
府中3・4・3号狛江国立線は、多摩川左岸の府中市押立町4丁目(調布市境)から四谷6丁目(国立市境)までを東西に結ぶ延長約8515bの都市計画道路。起点側と終点側の両区間で整備が完了している一方、中間に当たる府中街道〜野猿街道間約4080bが未整備となっている。
未整備区間は都市計画道路の第4次事業化計画(2016〜25年度)で優先整備路線に位置付けられており、3区間に分けて地元への説明や測量を順次進める方針だ。
今回は未整備区間のうち府中市南町1丁目地内(かえで通り)〜住吉町2丁目地内(鎌倉街道)間を対象に測量を始める。幅員20bのうち9bを車道に充てて2車線を確保し、両側に5・5bの歩道や自転車通行空間、植栽をそれぞれ配置。歩道下に電線類を埋設して防災性を高める。また、区間内で市道4―245号、下河原通り、下河原緑道、下河原通りの4路線と平面交差させる。
整備されれば周辺の甲州街道や多摩川通りなどから一部の交通が転換されて混雑の緩和が期待できる他、中央自動車道の国立府中インターチェンジや府中スマートインターチェンジ、稲城インターチェンジへのアクセス性も向上するとしている。
23年度に東光コンサルタンツ(豊島区)が道路概略修正設計を担当。また、ユニオン技術(府中市)が現況測量の「その1」を10月4日まで実施する。
未整備区間を巡っては、先行して府中市是政3丁目地内(府中街道)〜南町1丁目地内(かえで通り)間の約1275bを対象に23年2月に地元説明会を開いて測量を行っている。こちらも説明会から2年程度での事業認可が目標。ルート上にある水路やJR武蔵野線・南武線との交差部にはボックストンネルを設けてアンダーパスさせる計画だ。
現況測量を大輝(府中市)とアサヒサーベイング(調布市)が手掛けた。これに続く用地測量を大輝、アサヒサーベイング、ユニオン技術がそれぞれ23年11月から220〜280日の履行期間で担当している。
提供:建通新聞社