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建通新聞社(東京)
2024/03/11

【東京】関東インフラDX大賞 6月にも初の対象

 国土交通省関東地方整備局は2024年度に「関東インフラDX大賞」を創設し、総合評価方式などによる工事と業務の発注に際して表彰実績に加点する。3月8日に開いたDXインフラ推進本部会議に諮り了承を得た。6月にも初の表彰対象を決めて公表し、8月以降の発注で加点評価の運用を始める。
 関東地整は24年度をインフラDXの「躍進の年」と位置付けて、ICT施工やBIM/CIMなどの先進技術の活用をいっそう推進する。その一環として、関東独自のインフラDX大賞の創設を決定。先行する本省の表彰と同様に、生産性の向上や働き方改革などにつながる取り組みを有効性・先進性・波及性の観点から審査して表彰することになった。
 管内事務所からの推薦を基に局長表彰の対象を選定。さらにその中から、特に優れた取り組みを本省の表彰に推薦する。局長表彰に選ばれなかった場合には事務所長表彰を贈る予定だ。3月中に管内の各事務所が23年度に完了した工事と業務の中から推薦案件を選定し、6月に開くDX推進本部会議で局長表彰の対象などを選んで取り組みの内容を公表する。
 総合評価などでの加点を見ると、工事は「本省表彰(国土交通大臣表彰、優秀賞)、関東局長表彰」が2点、「関東事務所長表彰」が1点。企業の技術力に関わる評価で「インフラDX大賞」の項目を新たに設けて対応する。一方、業務については本省表彰を3点、関東局長表彰を2点、関東事務所長表彰を1点とし、企業の優良業務表彰に関する基準(現行=局長表彰5点、部長表彰または事務所長表彰3点)に加える形で評価する。
 毎年8月1日に前年度の本省表彰と当該年度の局長・事務所長表彰の実績を切り替えて、常に高い点数の方を付与する。
 本省のインフラDX大賞は22年度に創設。インフラ分野でデジタル技術を活用し、建設生産プロセスの高度化などに取り組んだ企業、団体を表彰する。23年度は国土交通大臣賞3団体、優秀賞20団体、スタートアップ奨励賞1団体の計24団体を選んで3月6日に表彰した。提供:建通新聞社