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　東京都立病院機構は広尾病院と広尾看護専門学校の改築などを内容とするＰＦＩ事業を戸田建設グループに任せる。３月８日開札の総合評価一般競争入札（ＷＴＯ政府調達協定対象）に唯一参加し、８８６億４２７０万６０００円で応札するなどした同グループを落札者とした。６月に都議会の契約案議決を経て事業契約を結び、設計や建設などを進めてもらう予定。２０３２年８月に新病院を、34年４月に新看護学校を開設した上で、36年２月のグランドオープンを目指す。
　広尾病院と広尾看護専門学校の所在地は渋谷区恵比寿２ノ34ノ10（敷地面積約２・２�f）。ＰＦＩのＢＴＯ方式を採用し、段階的に改築する形で新たな病院や職員宿舎、広尾看護専門学校など総延べ床面積約５万５６００平方�bの施設整備と維持管理・運営を任せる。ＲＯ方式による既存病院などの改修と維持管理・運営も担ってもらう。
　落札者となった戸田建設グループは▽戸田建設（代表企業）▽綜合警備保障▽三菱ＨＣキャピタル▽エフエスユニマネジメント▽オリックス・ファシリティーズ▽サカタのタネグリーンサービス▽柴橋商会▽佐藤総合計画▽センコー▽東武ビルマネジメント▽日本メガケア▽ネクサス▽パースジャパン―の13社で構成している。
　当初は23年３月開札の入札手続きで事業者を選ぶ予定でいたものの、応札者がなく不調となった。このため基本計画を見直し、実施方針や要求水準書も改定して23年７月に再公告。事業の税込み予定総額を当初から約２５２億円アップの９７５億２３５４万２０００円にして事前公表し、うち工事関連費の参考価格を約１７６億円増の５９３億１９８８万４０００円と見積もっていた。
　また、事業期間を１年繰り延べて44年３月末までに見直していた。提供：建通新聞社