東京都建設局は、西武新宿線の井荻駅〜西武柳沢駅間の連続立体交差事業に着手する。杉並区〜練馬区〜西東京市の延長約5・1`を高架化して19カ所の踏切を除却するもの。3月6日に国土交通省から都市計画事業の認可を取得した。事業費2660億円で2037年度の事業完了を目指す。
西武新宿線は西武新宿駅(新宿区)から本川越駅(埼玉県川越市)までを結ぶ路線。このうち、井荻駅付近(杉並区上井草1丁目)を起点とし、西武柳沢駅付近(西東京市東伏見1丁目)に至る延長5125bを立体化する。
構造形式は高架式をメインとして、起点側と終点側をそれぞれ地表式にする。通過する上井草駅と上石神井駅、武蔵関駅、東伏見駅の駅舎を含めて高架化し、外環の2など道路と交差する踏切19カ所を除却。併せて、幅員6〜20bの側道を整備する。
幅員と高さは、▽一般部=幅員約10b・高さ約5〜12bの2線▽上井草駅部=幅員17b・高さ約15bの2線▽上石神井駅部=幅員約23〜36b・高さ約19bの4線▽武蔵関駅部=幅員約17b・高さ約16bの2線▽東伏見駅部=幅員約22〜33b・高さ約16bの4線―で計画している。
《補229、側道も事業認可取得》
西武新宿線の立体交差事業と交差する都市計画道路のうち、補助第229号線(下石神井)についても同日、国交省から事業認可を取得した。練馬区下石神井4丁目〜上石神井南町の延長約290bの区間で、現況幅員12・5〜20bを20bに拡幅。併せて、西武新宿線の踏切や補助第132号線と交差する箇所がクランク状になっているため直線に改良する。第四建設事務所事務所が40年度の事業完了を目指す。事業費は16億円。
また、鉄道高架構造物に沿って整備する側道(西武新宿線付属街路)19本・計約3`も同日付けで国交省と都が認可。都が12本、杉並区が1本、練馬区が1本、西東京市が5本を施行する。全て39年度までを事業期間としている。
さらに、練馬区が施行する自転車歩行者専用道2本についても、同日に都から事業認可を取得した。39年度までに事業を完了させる予定。
提供:建通新聞社