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建通新聞社(東京)
2024/02/26

【東京】都 稲城多摩TN本体工を来年度

東京都建設局は多摩3・1・6号南多摩尾根幹線のうち稲城多摩トンネル(仮称)の本体築造工事を2024年度に始める。多摩市聖ケ丘〜稲城市長峰の延長約1・8`区間にNATMで2本のトンネルを築造し、上下線分離で4車線化する計画。2024年度の当初予算に債務負担の限度額351億円(期間25〜29年度)を設定して工事発注に備える。
 南多摩尾根幹線は、調布市の多摩川原橋から多摩ニュータウン地区を進み、町田市小山町の町田街道交差部に至る延長16・5`の都市計画道路。一部では4車線化が完了しているものの、大半は2車線で暫定供用しており、慢性的な渋滞や生活道路への交通流入が生じている。
 全線4車線化に向け、多摩市南野〜稲城市東長沼の延長約9・5`区間について、20年2月に終点方面の西側地区(延長約5・5`)で、21年に始点方面の東側地区(延長約4`)でそれぞれ事業認可を取得した。
 このうち稲城多摩トンネルを築造するのは東側地区で、多摩市聖ケ丘5丁目地内〜稲城市長峰3丁目地内の延長約1・8`。土被りは上下線それぞれ約26〜28bで、幅員7・5bの車道に2車線ずつ配置する。
 トンネル本体工事に先立ち、稲城市長峰3丁目地内で東側坑口部の擁壁築造工事を実施中。大成・黒須JVが12月までの工期で手掛けている。
 トンネル詳細設計をエイト日本技術開発(中野区)が担当。現在は「トンネル詳細補足設計及び道路予備補足設計(5南東―南多摩尾根幹線[3・4工区])」を25年2月末までの履行期間で進めている。提供:建通新聞社