UR機構東日本賃貸住宅本部は多摩ニュータウン諏訪団地(多摩市)とけやき台団地(立川市)の建て替えで、2月6日に基本設計業務の委託先を選ぶ公募型プロポーザル手続きを始める。多摩ニュータウン諏訪の1期後工区と2期で約300戸、けやき台の1期先工区で約260戸のそれぞれ新たな住棟を建てるため。建築設計の単体または建築設計などのJV(代表=建築設計、その他=建築設計か土木設計)を資格要件に掲げ、団地ごとに2月21日まで参加表明書、3月11日〜4月19日に技術提案書の提出を求めるなどして審査を進める。5月9日の特定通知、同月20日の見積もり合わせを経て契約を結ぶ考え。2025〜26年度に順次積算を終えて工事を発注し、28年度にけやき台、30年度に多摩ニュータウン諏訪の新住棟を完成させる見通しだ。
多摩ニュータウン諏訪団地は多摩市諏訪2丁目他に、1971年3月と79年8月に管理を始めた5〜11階建て11棟518戸が既存する。このうち2020年3月に5階建て2棟120戸(2―3―1号棟、2―3―2号棟)の建て替えを決定。耐震強度不足のため解体した住棟2棟(2―1―2号棟、2―1―3号棟)の跡地を利用して、9階建て1棟148戸の新たな住棟を建設中(工期25年7月25日まで)だ。
また、続く23年9月には別の5階建て2棟60戸(2―3―3号棟、2―3―4号棟)も建て替えることを決めた。
これらを受けて、今回の1期後工区と2期に伴う基本設計業務では、約300戸の新たな住棟を建設するための▽基本設計(25年3月21日まで)▽工事費算定図作成(25年12月26日まで)▽積算(26年9月30日まで)―などを行う。設計意図伝達業務を含め30年6月28日を期限に履行してもらう。
一方、けやき台団地は立川市若葉町1ノ13にある5階建て30棟1250戸で、1966年度に管理を始めた。このうち2020年12月に10棟470戸(1・2・9〜16号棟)を建て替えることを決定。敷地を四つの街区に分け、6棟250戸(9・10・13〜16号棟)がある2街区を先行エリア、残り4棟220戸(1・2・11・12号棟)がある2街区を将来エリアと位置付けた。
今回の1期先工区を対象とした基本設計業務で、約260戸の新住棟建設に向けて▽基本設計(24年11月29日まで)▽工事費算定図作成(25年5月30日まで)▽積算(25年9月30日まで)―などを進める。設計意図伝達業務を含めた履行期限は29年3月30日となっている。
提供:建通新聞社