トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2024/01/30

【東京】JR羽田線シールド工、鹿島JVと随契

 国土交通省関東地方整備局はJR東日本羽田空港アクセス線の羽田空港内整備で、シールドトンネルの築造に関わる工事を鹿島・東亜建設工業・あおみ建設JVと随意契約した。設計段階から施工者のノウハウを反映させるECI(技術提案・交渉方式、技術協力・施工タイプ)の一環として同JVを優先交渉権者に選び、2022年11月から工事に先立つ技術協力業務を任せていた。1月24日に税込み535億1500万円で契約。28年1月28までに完了させる。
 JR東日本羽田空港アクセス線は東京貨物ターミナル(品川区)から羽田空港新駅(大田区)までの延長約5`を新設。このうち羽田空港内の約2・4`を直轄事業とし、新駅側の約0・5`を開削工法、他の約1・9`をシールド工法で建設する。羽田空港で進める鉄道基盤施設整備の一環だ。
 シールド工法の約1・9`は、東京空港警察署の近傍にある第2タクシープールへ発進立坑を設け、空港端に向かって内径10・6bの単円断面トンネルを構築。JR東日本が東京貨物ターミナル側からシールド工法で掘り進めてくるトンネルと地表面下約40bで地中接合させる。パシフィックコンサルタンツ(千代田区)が設計を担当した。
 今回の工事は▽仮設工▽土工▽構造物工▽シールド機製作・組立工▽シールド工▽エアサイド連絡橋改良工▽地盤改良工▽地中接合工▽撤去工▽舗装工▽復旧工▽調査工―が内容。税込み予定価格は535億2034万6000円で、鹿島JVの落札率は99・9%だった。
 JR東日本羽田空港アクセス線の羽田空港内整備を巡っては、開削工法による約0・5`のうち新駅などの築造(約250b)とターミナル北連絡橋や東京モノレールとの交差部(約180b)にもECIを採用。23年9月に新駅などの築造工事の一部を清水建設と税込み301億7254万9000円で随意契約し、12月に工事着手した。同年10月にはまた、ターミナル北連絡橋交差部などの技術協力業務も鹿島・東亜建設工業・あおみ建設JVへ委託した。
 羽田空港の鉄道基盤施設整備には、京急空港線第1・第2ターミナル駅引上線(約0・3`)の直轄事業もある。これに伴う駅舎改築などについてもECIを採用し、23年8月に大成建設・五洋建設・京急建設JVへ技術協力業務を委託している。提供:建通新聞社