東京都水道局は新玉川給水所(仮称、世田谷区)の計画地内に新庁舎を建設する。2棟・総延べ床面積約1万9700平方bの規模で、業務機能や研究機能の配置を想定している。これに伴い、基本設計の委託先を決める希望制指名競争入札の手続きを1月22日にスタート。建築設計(分野=試験・研究施設)の競争入札参加有資格者から1月29日まで希望申請を受け付けて4月10日に開札する予定だ。12月6日までの履行期間で成果を得て2024年度内に実施設計を始め、順調なら25年度に工事に着手する見通し。
新玉川給水所の計画地は、世田谷区玉川田園調布1ノ19に立地する玉川浄水場の敷地内(面積7万8410平方b)。玉川浄水場は1979年から工業用水道用に使用していたものの、2022年度末に工業用水道事業を廃止した。このため敷地を活用して新玉川給水所を築造するとともに、新庁舎を建てることになった。
新庁舎はサービス推進部・給水部関係の施設(延べ床面積約7500平方b)と、浄水部関係の施設(延べ床面積約8700平方bのA棟と同約3500平方bのB棟を接続)で構成する。施設機能の詳細は明らかにしていないものの、国土交通省の「設計、工事監理等に係る業務報酬基準(告示15号)」で「業務施設1類」と「専門的教育・研究施設第2類」にそれぞれ該当するという。
基本設計の入札は「新玉川庁舎外1棟新築工事基本設計委託」と題し、参加要件に試験・研究施設、病院または他の医療施設の新築・改築・増築の設計実績などを求めている。
提供:建通新聞社