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建通新聞社(東京)
2023/12/21

【東京】都 青山葬儀所は不調 議案6件を開札

東京都は12月18日、2024年第1回都議会定例会への契約案付議を予定している建築工事5件と土木関係工事1件で計6件の一般競争入札を開札した。技術実績評価型総合評価方式の試行対象だった2件(建築と土木関係が各1件)のうち、青山葬儀所の改築が参加者の辞退で不調に終わった一方で、平久川・仙台堀川の護岸耐震補強を新日本工業が16億4600万円で落札。また、都営住宅整備の建築4件のうち、3件を株木・武家田JVが17億3800万円、冨士工が10億5810万円、杉田建設が10億1190万円でそれぞれ落札した他、1件が低入札価格調査のため保留になっている。
 不調となった青山葬儀所の改築は、港区南青山2ノ33ノ20にある旧施設を解体撤去して、鉄筋コンクリート一部鉄骨一部木造平屋2889平方bの新施設を整備する内容。参加者は名工・小沢組JVのみで、1回目に予定価格(事後公表)の14億3251万円を上回る16億0500万円で札入れし、2回目の入札を辞退した。技術実績評価型総合評価方式の試行対象で、基準価格は13億3223万4300円(設定率93%)、特別基準価格は11億8873万3197円(設定率82・9%)だった。
 また「技術者育成モデルJV工事」の試行対象にして、建築の2者JV(第1順位=A、第2順位=都内に本店があるA〜C)から申し込みを受け付けていた。
 一方、同じく技術実績評価型総合評価方式を試行した平久川・仙台堀川の護岸耐震補強は、江東区冬木〜木場2丁目地内の総延長617・3bを対象に、地盤改良工を施した上でコンクリートの増厚やせん断補強などを実施するもの。4社が参加した中で、価格点と技術点がともに1位だった新日本工業を落札者に決めた。
 都営住宅整備の建築4件は、足立区の2件、世田谷区の1件、小笠原村の1件を開札した。このうち足立区の2件は「5H―139東」と「5M―104東」で、いずれも同区江北7ノ13ノ1が建設地だ。
 6階建て2棟・計144戸を建てる「5H―139東」は技術者育成モデルJV工事の試行対象で、唯一参加した株木・武家田JVが落札。5階建て1棟・80戸の「5M―104東」については9社中2社の入札金額が調査基準価格を下回ったことから、落札者の決定を保留して低入札価格調査に入った。
 世田谷区の「5H―113西」は世田谷区北烏山2ノ1463ノ1他に8階建て1棟・101戸の住棟を建てるもの。9社が参加したうち1番札の冨士工が落札した。
 小笠原村の「5M―401東」では小笠原村父島清瀬97ノ1他に5階建て1棟・24戸を整備する。唯一参加した杉田建設が落札した。提供:建通新聞社