東京都財務局は2024年度の予算編成に当たり各局からの要求状況を明らかにした。一般会計の投資的経費は23年度予算に比べて8%増の1兆1093億円。査定次第では23年度に続き、2年連続で1兆円台に乗る可能性がある。会計ごとに、一般会計は5%増の8兆4433億円、特別会計は0・3%増の6兆2980億円、公営企業会計は9%増の1兆9219億円と、いずれも微増。3会計の合計は3・6%増の16兆6632億円となっている。
一般会計の要求を主な部局別に見ると、建設局は5%増の6528億1800万円で、このうち投資的経費に4・9%増の5665億1100万円を充てるとした。都市整備局は13%増の1011億2400万円、住宅政策本部は19・4%増の452億8400万円の確保を求めた。
最も増加率が大きかったのは22年度に新設した子供政策連携室で、227・7%増の125億0800万円。次いでデジタルサービス局が55・8%増の696億0300万円、環境局が48・9%増の2305億1300万円を要求している。
一方、前年度に比べマイナスとしたのは労働委員会事務局と議会局だった。
また、特別会計と公営企業会計の主な要求状況は▽都営住宅等事業1818億9600万円(8・3%減)▽中央卸売市場866億2000万円(2・7%減)▽都市再開発事業43億7200万円(48%減)▽臨海地域開発事業1576億4900万円(468・8%増)▽交通事業774億5300万円(0・9%減)▽高速電車事業2710億3100万円(0・3%減)▽水道事業5559億0500万円(4・9%増)▽下水道事業7561億5900万円(0・4%増)―となっている。
提供:建通新聞社