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　京王電鉄は多摩市にある京王多摩センタービルを商業施設と分譲マンションの複合施設に建て替える。11月から京王建設の施工で既存建物の解体工事を進める。２０２５年４月に新築工事をスタートし、28年度の完成・開業を目指す。
　京王多摩センタービルの所在地は多摩市落合１ノ43で、京王多摩センター駅・小田急多摩センター駅から徒歩２分に位置＝図。面積５４８４平方�bの敷地に東館（地下１階地上８階建て）と西館（地下１階地上10階建て）で総延べ床面積２万７０２７平方�bの建物が立っている。老朽化や不採算を理由に今年１月で営業を終了した「京王プラザホテル多摩」（１９９０年開業、２４８室）があった。
　11月６日の取締役会で商業施設と分譲マンションの複合施設への建て替えを決定。駅から続くペデストリアンデッキ沿いの低層部を商業施設とし、建物内外の回遊性を意識してオープンスペースなどを設ける他、一部に地域貢献施設（交流拠点、バンケットルームなど）を置くことも検討している。
　また、高層部に分譲マンションを配し、多世代に向けてさまざまなタイプの住宅を提供。多摩ニュータウン外からのファミリー世代の流入や多摩ニュータウン内での住み替えといった需要に応えていく。
　解体工事は２０２５年３月の完了を予定している。新築に関わる設計者や施工者は未定。商業地域で容積率７００％となっている現地の建築条件などを踏まえて計画を具体化する見通しだ。提供：建通新聞社