東京都は10月27日、青山葬儀所の改築と2区1村の都営住宅整備、平久川・仙台堀川の護岸耐震補強に関わる工事6件の一般競争入札を公告する。いずれも2024年第1回都議会定例会への契約案付議を予定。青山葬儀所の改築と平久川・仙台堀川の護岸耐震補強では技術実績評価型総合評価方式を試行する。それぞれ11月2〜9日に申し込みを受け付けて、12月18日に開札する予定となっている。
青山葬儀所の改築工事は、青山霊園の一角に当たる港区南青山2ノ33ノ20で旧施設を解体撤去した跡地に新施設を整備するもの。規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨一部木造平屋2889平方b。工期は25年8月29日まで。工事発注規模価格帯は14億5000万円以上16億円未満。「技術者育成モデルJV工事」の試行対象案件として、建築の2者JV(第1順位=A、第2順位=都内に本店があるA〜C)から申し込みを受け付ける。
2区1村に整備する都営住宅の工事は、世田谷区の「5H―113西(世田谷区北烏山二丁目)」、足立区の「5M―104東(足立区江北七丁目)」と「5H―139東(足立区江北七丁目)」、小笠原村の「5M―401東(小笠原清瀬第2)」で合計4件。
個々に見ると、「世田谷区北烏山二丁目」は同区北烏山2ノ1463ノ1他に、鉄筋コンクリート造8階建て1棟・101戸(8階建て一部7階建て86戸と3階建て15戸をエキスパンションジョイント接続)を建てる計画。工期は26年4月7日まで。工事発注規模価格帯は12億円以上13億円未満。建築Aの単体または2者JV(第2順位=建築Aか23区に本店がある建築B・C)から申し込みを受け付ける。
「足立区江北七丁目」の2件はいずれも同区江北7ノ13ノ1が建設地。このうち「5M―104東」では鉄筋コンクリート造5階建て1棟・80戸を整備する。工期は25年11月18日まで。工事発注規模価格帯は10億円以上11億円未満。建築Aの単体または2者JV(第2順位=建築Aか23区に本店がある建築B・C)から申し込みを受け付ける。
一方、「5H―139東」では鉄筋コンクリート造6階建て・72戸の住棟を2棟建てる。工期は26年4月7日まで。工事発注規模価格帯は18億円以上20億円未満。「技術者育成モデルJV工事」の試行対象案件で、建築の2者JV(第1順位=A、第2順位=都内に本店があるA〜C)となっている。
「小笠原清瀬第2」に関しては、小笠原村父島清瀬97ノ1他に鉄筋コンクリート造5階建て1棟・24戸を建てる。工期は26年9月9日まで。2月に一般競争入札を開札したものの、唯一の応札者が予定価格超過の後に辞退して不調に終わった案件。今回の再公告に当たり、税込み予定価格を2億7188万7000円引き上げて、11億1312万3000円に設定した。建築Aの単体または2者JV(第2順位=建築Aか都内に営業所がある建築B・C)で参加してもらう。
平久川・仙台堀川の護岸耐震補強工事は江東区冬木〜木場2丁目地内で行う。平久川の延長379・9bと仙台堀川の延長237・4bで計617・3bを対象に、地盤改良工を施した上でコンクリートの増厚やせん断補強などを実施する。工期は26年2月27日まで。工事発注規模価格帯は18億円以上20億円未満。グラウトの競争入札参加有資格者に単体で申し込んでもらう。
提供:建通新聞社