UR都市機構東日本都市再生本部は港区・虎ノ門一丁目中央地区の再開発に関わる事業パートナーを日鉄興和不動産・西松建設JVに決めた。4月から企画提案方式による公募・選定手続きを進めていた。延べ床面積約11万2000平方bの再開発ビルを建設する想定の下、計画の深度化や権利者との合意形成、保留床の取得・賃借による施設の管理・運営などを担ってもらう。同社とともに都市計画手続きや着工・完成などに向けたスケジュールを練っていく。
再開発の検討対象区域は港区虎ノ門1ノ9他の面積約1fで、東京メトロの銀座線虎ノ門駅と日比谷線虎ノ門ヒルズ駅、虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワーなどの近傍に位置。商業地域(容積率700%、建ぺい率80%)や防火地域に加え、特定都市再生緊急整備地域、街並み再生地区などにも指定されている。URを含め30者以上の権利者がいる。
地下3階地上35階建て(高さ約180b)で延べ床面積約11万2000平方bの施設建築物を建設し、事務所や業務支援、住宅の用途を配置することを想定。事業を通じ、国際的なビジネス・交流拠点としての機能強化を図るとともに、新橋と虎ノ門をつなぐ広域基盤を整備して地域全体の魅力向上につなげたい考え。権利床と保留床の面積内訳などは確定していない。
初期段階から民間のノウハウを導入するため事業パートナーを選定。計画検討や権利者の合意形成といった業務に参画してもらう。また、特定事業参加者として取得・賃借する保留床の運営・管理なども任せる。
公募・選定手続きでは2者が企画提案していた。
提供:建通新聞社