ホンダは本社を構える港区南青山2丁目の「Honda青山ビル」=写真=を建て替える。「イノベーションを生み出す変革と発信の拠点」となるグローバル本社機能の構築が目的。新しいビルの規模は検討中で、設計者や施工者も今後選定する。2025年春に移転先で業務を始めた上で、25〜30年度の6カ年で解体・新築工事を進める。30年度内のオープンを目指す。
「Honda青山ビル」は南青山一丁目交差点の角地に当たる港区南青山2ノ1ノ1(敷地面積約4800平方b)に所在。鉄筋コンクリート造地下3階地上17階建て延べ4万0224平方bの規模で1985年8月に完成した。1階にショールームを設けている。
椎名政夫建築設計事務所、石本建築事務所、間組(現・安藤ハザマ)が設計を、間組が施工を担当。87年に建築業協会(現・日本建設業連合会)の「BCS賞」を受賞した。
新しいビルは、ホンダのものづくり思想などに加えて▽環境▽安全▽対話▽発信▽持続▽調和―の六つの思想を取り入れた設計を計画。ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の実現や先進の防災・安全設計、事業変化に対応できるフレキシブルな設計、地域の活性化に寄与する「南青山一丁目交差点のオアシス」といった方向性を掲げている。
工事期間中は、港区虎ノ門2丁目地区の再開発で建設される業務棟「T―2Project」と、埼玉県和光市本町にある「Honda和光ビル」に移転する。
提供:建通新聞社