警視庁は田無警察署(西東京市)の移転改築に伴う基本計画を策定するため、業務の委託先を久間建築設計事務所(武蔵野市)に決めた。2024年2月末までの納期で成果を得て、24年度以降に設計を始める見通し。移転先の候補は近傍にある東京みらい農業協同組合(JA東京みらい)の田無支店の敷地。23年度内の用地取得を目指している。
田無警察署の所在地は西東京市田無町5ノ2ノ5(敷地面積1613平方b)。現庁舎は鉄筋コンクリート造の延べ床面積3641平方bで1978年に完成した。老朽化が進んでいるだけでなく、署員数が増加したため事務スペースが手狭になっているという。
警視庁は移転先の候補として、近傍にあるJA東京みらいの田無支店(同市田無町5ノ10ノ1)の敷地を検討。JA東京みらいに対し、代替地として東京大学生態調和農学機構の一部敷地(新街区D地区、同市緑町)を提案した。
JA東京みらいは緑町に「西東京支店」と称した新店舗を建て、現在の田無支店と保谷支店を10月下旬にも統合・移転する。これを受けて警視庁は田無支店の敷地を取得する予定だ。
新庁舎の整備に当たっては、運転免許更新センターの設置を求める声が地元から上がっている。22年11月に西東京市と東久留米市の市長が警視庁を訪れて要望書を提出。警視庁は「設置の必要性は認識している」と答えた上で、「今後手続きが進んでいく中で調整を図りたい」との考えを示していた。
提供:建通新聞社