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建通新聞社(東京)
2023/09/19

【東京】篠崎公園の高台化、堤防完成は32年度

 国土交通省と東京都、江戸川区による都立篠崎公園(江戸川区)の高台化に向けた整備が本格化する。都が発注した既存施設の撤去工事を皮切りに、国と都が2024〜26年度と30〜32年度の2期に分けて盛土を実施。完了後、33年度から35年度にかけて公園内のテニスコートとバーベキュー広場などを盛土上に再整備して、順次供用を始める予定だ。
 篠崎公園(江戸川区上篠崎1丁目、北篠崎2丁目他の各地内)は、千葉県境を流れる江戸川の右岸沿いに位置する都市計画公園。全体面積約86・8fのうち約30・2fが開園済みとなっている。
 開園済みのエリアとその周辺を含めた篠崎公園地区で、国と都、区が連携して高台化を実施する。延長約420b、幅約150b、盛土面積約6・4fの高規格堤防を設け、上部を公園や緑地に活用する方針。国交省江戸川河川事務所が高規格堤防事業を、都東部公園緑地事務所が公園整備事業を、江戸川区が土地区画整理事業や補助第288号線の街路事業、緑地事業をそれぞれ手掛ける。
 地区を複数の範囲に分け、各事業を段階的に進める。都は公園として供用している範囲を対象に、9月中旬〜24年7月の工期で樹木の移植・伐採やテニスコートの撤去、照明・排水設備・舗装の撤去などを行う。24年度に始まる国の盛土に併せて現地盤から約4b盛土した後、33〜35年度に改めて公園施設を新設するスケジュールを想定している。
 一方、区の土地区画整理事業では、公園に隣接するエリアでの盛土に備えて第1、2次の移転先となる地区の建物除却を22年度に完了。23年度は第2、3次地区の基礎とライフランの撤去工事などを進めている。提供:建通新聞社