高輪三丁目品川駅前地区市街地再開発準備組合は、再開発ビルの実施設計や既存建物の解体、施設の建設、保留床の処分などを行う特定業務代行者の募集を開始した。募集要項の配布に当たって、希望者からのメールを都市みらい推進機構(文京区)が8日の正午まで受け付ける(andou@toshimirai.jp)。後日、郵送で配布する。
応募資格は、建築一式の総合評定値が1900点以上で、1級建築士事務所の登録があること。さらに、東京都内の組合施行市街地再開発事業において、過去10年間に特定業務代行者としての実績があることや、延べ18万6900平方b以上の事務所を主とする複合用途建築物の実施設計・施工実績があること、再開発プランナー登録者が5人以上いることなどを条件としている。
同事業では港区高輪3ノ13の一部など約2・2fを再開発する。C―1地区には、地下2階地上30階建て延べ19万4000平方bの再開発ビルを建設する。用途は事務所、商業施設、住宅、産業支援施設(MICE)、駐車場(約420台)など。敷地面積は1万6180平方b。C―2地区には、平屋170平方bの集会場(地域交流施設)を新築する。敷地面積は580平方b。C―1・C―2地区の間には、歩行者専用道路を整備。地区内では積極的な緑化を行い、オープンスペースを創出する。
今後、2024年1月に本組合を設立し、25年2月の権利変換計画の認可取得を目指す。同年4月に解体・本体工事に着手し、工事の完了は29年3月を予定している。
事業協力者は三井不動産(中央区)、野村不動産(新宿区)、東京建物(中央区)、大成建設(新宿区)。基本設計はアール・アイ・エー(港区)が担当。
提供:建通新聞社