国土交通省官庁営繕部は8月29日、新たな国立公文書館と憲政記念館=パース=の整備に伴う建築工事の一般競争入札を公告した。WTO政府調達協定の対象で、総合評価方式(技術提案評価型S型)を適用。建築工事(経営事項評価点数1200点以上)の有資格者単体か2〜3者JVから10月12日まで申請書などの提出を受け付ける。12月20日に入札して、同月22日の開札で施工者を決める予定。2028年度末の完成を目指す。
建設地は旧・憲政記念館のあった千代田区永田町1ノ1ノ2の国会前庭・北地区。面積1万6090平方bの敷地に鉄骨鉄筋コンクリート造地下4階地上3階建て延べ4万2384平方bの新施設を建てる。施設内には階層ごとに▽展示・学習▽調査研究支援▽講堂・会議室▽保存▽修復▽デジタルアーカイブ▽エントランス▽執務・管理▽駐車場―などの機能を収める。
全体の工事費を約489億円と見積もった中で、建築工事の発注規模を50億円以上と見込んでいる。
電気設備、機械設備、エレベーター設備については、それぞれ第4四半期に一般競争入札手続きを実施する予定だ。
設計業務を日建設計(千代田区)が担当。現地に立っていた旧・憲政記念館の地上部分の取り壊し工事などを大成建設が手掛けた。
提供:建通新聞社