トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2023/08/08

【東京】多摩川住宅「ニ棟」 4棟・1217戸に建替

 多摩川住宅「ニ棟」の建て替え事業が動き出した。多摩川住宅ニ棟団地マンション建替組合(大谷啓史理事長)として、地元の狛江市から組合設立認可を7月に取得。築55年が経過した15棟・522戸の分譲マンションを4棟・1217戸の規模に建て替える。2023年度内の権利変換計画認可を経て、2工区に分けて24年度に着工する予定。27年度に1工区、28年度に2工区の完成を目指す。参加組合員には積水ハウス(大阪市北区)と小田急不動産(渋谷区)、長谷工コーポレーション(港区)の3社が参画。設計・施工者は未定としている。
 多摩川住宅は東京都住宅供給公社が初めて手掛けた大規模団地。狛江市と調布市にまたがる敷地面積約33万4000平方bのエリアに賃貸住宅1826戸と分譲住宅2048戸・計3874戸が立地している他、商業施設や野球場、テニスコート、小・中学校3校などがある。
 建物の老朽化に伴う防災性の低下や住民の高齢化といった課題が顕在化し、07年に多摩川住宅街づくり協議会を発足。先行して「ホ号棟」(全11棟)で20年度に「団地一括建替え決議」が成立し、21年度に建替組合を設立した。長谷工コーポレーションが設計・施工を手掛けており、24年度に1工区が完成する見通しだ。
 一方、今回の「ニ棟」は22年度に団地一括建替え決議を可決した。狛江市西和泉2丁目と調布市染地3丁目の敷地面積約5万2348平方bに立地する5階建ての住棟15棟・総戸数522戸を解体撤去して、4棟・1217戸を建てる。新しい住棟の高さはそれぞれ36・91bで、総延べ床面積は10万1933平方bを想定している。
 また、敷地のうち約1fを公園や遊歩道に充てる。歩行者空間に沿ってカフェラウンジやキッズルーム、テレワークスペースなどの共用施設を配置する。
 事業コンサルタントをユーディ都市建築研究所(港区)が担当している。提供:建通新聞社