全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　東京都立病院機構はＰＦＩ手法による広尾病院と広尾看護専門学校の改築などについて、事業者を選ぶ総合評価方式の一般競争入札を再公告した。ＷＴＯ政府調達協定の対象案件。事業の税込み予定総額を前回公告時から約２５２億円引き上げて、９７５億２３５４万２０００円と見積もった。このうち工事関連費は約１７６億円増の５９３億１９８８万４０００円。設計と建設、工事監理、解体、維持管理・運営の各業務を担う事業者のグループから８月31日〜９月１日（持参、郵送は８月31日必着）で参加申請書類を受け付け、対話や提案書の審査などを経て２０２４年３月８日に開札する。24年６月の都議会定例会へ契約案を付議して議決された後、設計・建設などに着手してもらう。事業期間は44年３月31日まで。
　広尾病院と広尾看護専門学校の所在地は渋谷区恵比寿２ノ34ノ10（敷地面積約２・２�f）。ＰＦＩ手法のＢＴＯ方式を用いて敷地内で段階的に改築し、新たな病院や職員宿舎、広尾看護専門学校を含む総延べ床面積約５万５６００平方�bの施設整備と維持管理・運営業務を任せる。また、ＲＯ方式で既存病院などの改修や維持管理・運営業務も担ってもらう。
　22年７月の前回入札では税込み予定総額を７２３億５４３９万４０００円と見積もったうち、工事関連費に４１６億９２３０万８０００円を充てる計画だった。応札者がなく不調に終わったため、基本計画を見直すとともに実施方針や要求水準書案を改定。６月に再度、特定事業に選定した。
　今回は事業期間を１年繰り延べて44年３月末までに見直しつつ、機構が定めた設計・建設スケジュールを前倒しできる提案を求める。参加資格は前回公告時から変更していない。提供：建通新聞社