東京都財務局建築保全部は農業高校(府中市)の改築と改修に伴う基本設計業務の委託先を決めるため、6月26日にプロポーザル手続きを開始する。校舎棟と体育館などで総延べ床面積約1万7672平方bの施設を新設するとともに、一部の既存施設に改修を施して継続利用する。7月3〜7日に参加表明書を受け付けて、同月14日に技術提案書の提出を求める。9月6日にヒアリングを実施した上で、10月2日の見積もり合わせを経て翌3日に契約を結ぶ予定。2024年10月11日を期限に成果を得て24年度内に実施設計に入る。27年度から新築工事に取り掛かり、32年度の全体完成を目指す。
農業高校は府中市寿町1ノ10ノ2に所在。面積が約7万9891平方bある敷地のうち、3万1295平方bを今回の整備対象とする。築年数の古い校舎の北棟や体育館、プール、部室など総延べ床面積約1万0120平方bの建物を取り壊して、延べ床面積1万5150平方bの校舎棟と同2522平方bの体育館・武道場を建てる。また、比較的新しい校舎の南棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ2138平方b)は改修で対応する。
基本計画をシィー・ディ・シィー(千代田区)が手掛けた。
23〜24年度に基本設計を、24〜26年度に実施設計をまとめる。敷地内に仮設校舎を整備した上で、25〜26年度に校舎北棟などの既存建物を解体して、27〜30年度の期間で新築工事や改修工事を実施。その後、旧体育館の解体工事なども進め、グラウンド整備を31〜32年度に行って工事を完了させる計画だ。
基本設計の参考業務規模は税込み1億2000万円程度。
現地の用途地域は、第1種中高層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率100%)と近隣商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)で、第1種高度地区と第3種高度地区に指定されている。
提供:建通新聞社