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建通新聞社(東京)
2023/06/14

【東京】都 南武線矢川〜立川駅の連立が前進

 東京都は、JR南武線の矢川駅〜立川駅付近の連続立体交差事業について2023年度内に都市計画手続きを始める。対象の約3`区間にある14カ所の踏切を除却する方針。構造形式や施工方法の具体化を進める中で、都市計画決定や事業認可に向けたスケジュールを固める。6月13日の第2回都議会定例会で、清水孝治氏(都議会自民党)の代表質問に中島高志都技監が答えた。
 対象区間は矢川駅(国立市石田)付近から西国立駅(立川市羽衣)を経て立川駅(立川市曙町)付近に至る約3`で、14カ所の踏切がある。特に矢川駅〜西国立駅間の中学校前踏切と向郷踏切=写真=は自動車の交通量が多い状況だ。
 「踏切対策基本方針」(04年)で鉄道立体化の検討対象区間に位置付け、12年には連続立体交差事業の候補区間に選んだ。18年には国土交通省から新規着工準備採択を受け、構造形式や施工方法などについての検討を進めている。

【新宿線井荻〜柳沢は認可取得へ】

 清水氏は「TOKYO強靱(きょうじん)化プロジェクト」に基づく防災対策の強化を求める中で、「開かずの踏切」の除却を目的とした連続立体交差事業の取り組み状況をただした。これに対し中島都技監が「本年度、JR南武線の矢川駅〜立川駅付近について都市計画などの手続きに着手する」と答弁。関連して、西武新宿線の井荻駅〜西武柳沢駅間の連続立体交差事業にも触れ、「(23年度に)都市計画事業認可を取得する」と明言した。提供:建通新聞社