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建通新聞社(東京)
2023/05/12

【東京】文京区 千駄木小、周辺と一体的改築で合意

 文京区は、老朽化が進む千駄木小学校の改築を進めるに当たり、隣接する千駄木幼稚園、道路を挟んで南側に位置する文林中学校との一体的な改築を進める方針を固めた。仮設校舎の配置・整備の方針などについて検討し、参考にするモデル校の視察結果も踏まえ2023年度中に報告書をまとめる。
 直近の基本構想検討委員会で、改築の対象範囲について最終の話し合いを行った結果、「周辺の施設もいずれ改築が必要になる」「工事期間中の児童・生徒、周辺住民への負担軽減」といった意見が多かった。このため、工期の短縮を見込むことができ、整備の選択肢が広がる「一体的改築」を進めていくことで合意した。
 一方、小学校と中学校の間を通る区道(延長47b、幅員約3〜4b)に関しては「道路を廃止し、敷地を統合することも可能なのではないか」との意見もあるが、区は道路法において、この事業では「道路の廃止が認められる可能性は低い」との見解を示している。
 5月から年内までに5回の検討委員会を開き、整備方針を取りまとめる。
 各校の概要は次の通り。
 ▽千駄木小(千駄木5ノ44ノ2)既存校舎は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ5672平方b。最も古い校舎は1936年、中央・西側部分は68〜69年、育成室は66年に建設。敷地面積8764平方b。
 ▽千駄木幼稚園(千駄木5ノ43ノ3)既存園舎は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1188平方b。75年に建設。敷地面積2310平方b。
 ▽文林中(千駄木5ノ25ノ10)既存校舎は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ4841平方b。普通教室棟は70〜74年、特別教室棟は61年に建設。敷地面積8319平方b。提供:建通新聞社