東京都下水道局は空堀川上流雨水幹線工事の落札者を東急建設に決めた。3月10日にWTO一般競争入札を開札し、調査基準価格を下回った1〜3番札の応札者が調査票などの提出を辞退したため、4番札の50億5000万円で応札した同社を落札者とした。同幹線の初弾区間として東大和市内にシールド工法で延長約2`の管渠を建設する内容。工期730日間で完成させて雨水を暫定的に貯留できるようにする。
空堀川上流雨水幹線は空堀川上流右岸の浸水被害を軽減するために整備する。立川市、武蔵村山市、東大和市の各一部に降った雨水を取り込んで、空堀川に流す内径2000_台〜4000_程度、総延長約9・5`の管渠とする計画だ。
今回の工事では、東大和市向原・南街・清原の道路下を泥土圧式シールド工法で掘り進めて初弾区間の管渠を建設する。内径3250_、延長2012・75bの1次覆工(うち2次覆工一体型1948・25b)と立坑1カ所の築造が内容だ。発進立坑の築造工事は2022年12月の入札を経て森本組が受注。工期320日間で完成させる。トップライズ(中央区)が実施設計を手掛けた。
入札には4JV・27社が申し込んだ中で3社が辞退し、1〜3番札の3社が調査基準価格を下回った。事後公表した予定価格は54億8830万円、調査基準価格は50億4923万6000円(設定率92%)。東急建設の落札率は92%だった。
提供:建通新聞社