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建通新聞社(東京)
2023/03/08

【東京】東京消防庁 2出張所改築で来年度基本設計

 東京消防庁は荏原消防署小山出張所(品川区)と赤羽消防署浮間出張所(北区)の改築に伴う基本設計をそれぞれ2023年度にスタートする。小山出張所は財務省小山台住宅跡地の一部に延べ床面積1144平方bの規模で移転を計画。浮間出張所は近傍の都有地に延べ床面積1575平方bの施設を建てて機能を移す。23年度当初予算にこれら2出張所の事業費を含め、庁舎建設費として94億3054万円を計上。本部庁舎改築に向けた基本計画の策定業務支援を委託する他、消防署所の改築に伴う設計や解体・新築工事を継続する。また、消防署・出張所などの新築・改築で限度額64億7821万円の債務負担行為(24〜25年度)を新たに設定する。
 荏原消防署小山出張所(品川区小山5ノ12ノ11)は鉄筋コンクリート造2階建て延べ224平方bで1964年度に完成。老朽化と狭あい化が著しいものの敷地が狭く建て替えが難しい。このため、林試の森公園に隣接する財務省小山台住宅跡地の一部(小山2ノ22ノ10)を取得して移転用地とする。新施設の規模は3階建て延べ床面積1144平方bを見込む。
 全体事業費を11億円と見積もったうち、2023年度当初予算には基本設計などの費用として3566万円を計上する。
 赤羽消防署浮間出張所(北区浮間3ノ13ノ15、寮併設)は鉄筋コンクリート造4階建て延べ984平方bで1968年度に完成。近傍の都有地(浮間3ノ12ノ4)に、4階建て延べ床面積1575平方bで単身待機宿舎を併設した新庁舎を建設する。
 全体事業費14億円のうち、2023年度当初予算で基本設計などの費用4086万円を確保する。
 いずれの出張所も23年度に基本設計を、24〜25年度に実施設計をまとめる予定。25年度内に新築工事を始め、27年度の開設を目指す。
 本部庁舎の改築に向けては、近傍の気象庁跡地(千代田区大手町1ノ7ノ28)の一部を利用して新庁舎を建設する方針の下、22年度末納期で基本構想の策定支援業務を委託中。これに続いて基本計画を具体化するため、23年度当初予算に同計画の策定支援業務委託費を計上する。順調なら24年度に基本設計に着手するなどして、27年度以降の工事につなげる。
 23年度当初予算に設定する新たな債務負担行為の対象は次の通り。
 【消防署改築】清瀬消防署(外構工事)▽深川消防署(仮庁舎リース)▽麻布消防署(設計)
 【出張所など改築】目白出張所(設計)▽高松出張所(設計)▽碑文谷出張所(設計)▽本木出張所(設計)
 ▽青戸出張所(解体)▽久が原出張所(解体)▽長崎出張所(解体)▽日本堤指定待機宿舎若草単身待機宿舎(解体)▽品川指定待機宿舎品川単身待機宿舎(解体)
 ▽上北沢出張所(工事)▽西元出張所(工事)▽北野出張所(工事)▽秋留台出張所(工事)▽東駒形出張所(工事)▽麻布指定待機宿舎(工事)▽蓮沼指定待機宿舎(工事)
 【改修など】桜木家族待機宿舎改修(設計)▽西六郷家族待機宿舎改修(設計)▽多摩川家族待機宿舎改修(工事)▽上高田家族待機宿舎改修(工事)
 ▽外壁改修(設計7カ所、工事9カ所)▽発電設備改修(設計4カ所、工事3カ所)▽変電所設備改修(設計4カ所、工事3カ所)▽冷暖房・給排水改修(設計1カ所、工事4カ所)▽自家給改修(荏原消防署)▽消防学校学生訓練棟改修
 ▽太陽光発電設備設置(設計8カ所、工事23カ所)▽道路下以外経年防火水槽再生(工事10カ所)提供:建通新聞社